備忘。HULFT集信後ジョブ失敗時の動きを検証したのでメモです。(バージョン:HULFT8)
目次
マニュアル
マニュアル見ると以下のような記載です。ここで「集信に失敗したとき」がどの条件で成立するのかを知る必要があり、挙動を検証したものです。
異常時の処置(ABNORMAL)
集信に失敗したときの集信ファイルの処置
D(削除): 集信ファイルを削除
K(保存): 集信が失敗した時点の集信ファイルを保持
R(復元): 集信開始前に集信ファイルをバックアップし、集信が失敗したらバックアップを復元
集信開始前に集信ファイルが存在しなかった場合は“D(削除)”と同じ動作集信完了通知(JOBWAIT)
配信側ホストへの集信完了通知
T(受信完了): 受信完了後に通知
J(正常時ジョブ完了): 集信後正常時ジョブ完了後に通知出典:【公式】集信管理情報
検証内容・結果
集信完了通知と異常時の処置の設定パターン別に集信後ジョブが失敗した時の挙動を検証しました。完了コードはこちらのマニュアルを参照してください。
Case1 集信完了通知:J(正常時ジョブ完了)・異常時の処置:D(削除)
配信側の完了コード | 0250-0514 |
集信側の完了コード | 0514-0000 |
集信ファイル | 残らない |
Case2 集信完了通知:J(正常時ジョブ完了)・異常時の処置:K(保存)
配信側の完了コード | 0250-0514 |
集信側の完了コード | 0514-0000 |
集信ファイル | 残る |
Case3 集信完了通知:T(受信完了)・異常時の処置:D(削除)
配信側の完了コード | 0000-0000 |
集信側の完了コード | 0000-0000 |
集信ファイル | 残る |
Case4 集信完了通知:T(受信完了)・異常時の処置:K(保存)
Case3と同じ結果。
まとめると
集信完了通知の設定は、HULFT集信という1連の処理の塊をどこまでをスコープにするかを示す設定になります(トランザクション的な)。T(受信完了)の場合はutlsendだけがスコープになり、J(正常時ジョブ完了)の場合はジョブが正常終了して初めてHULFT集信が成功した、という扱いになります。
そのため、異常時の処置の挙動も同じで、HULFT集信が失敗した、と判断されたときに効く設定のため、集信完了通知をTにした場合、ジョブが失敗しても削除されません。
コメント